今月、こんな記事が出ていた。ようやくか、というのがブログ主の感想である。就活ルールについてはいつから始まったのか忘れたが、ブログ主が就活をしていた時にはあまり話題になっていなかったように思う。
ブログ主自身が企業で働き始め、リクルーターをやることになってから意識するようになったルールである。元々は就職活動が長引くと、学生の学業がおろそかになる、という大学側からの要請を受けたもの、であったと記憶している。
しかし、ルール設定直後からすでに形骸化していた。採用活動はXX月以降、と決められていたので、大学内で説明会やブースを設けてイベントなどを開くことはしなかったが、OB訪問は許されていたので、研究室を訪問しながら学生に自由にコンタクトすることはできたのだ*1。OB訪問の名の下に、めぼしい学生には「うちの会社、興味ない?」と誘い込み、工場見学の名の下に研究所の偉い人との実質上の面接が行われ、採用活動解禁と同時に教授推薦で囲い込み、が王道ルートであった。
最近でも、多くの企業がインターンシップを開催しているが、これを単純な企業体験、ととらえている純粋な学生はいないだろう。これは企業体験を皮をかぶった実質の選考活動である。
結局、採用活動ルールを設けても、企業は手を変え品を変え、「”採用”の二文字を使わなきゃいいんでしょ」とルールの解釈を変え*2、実質的には解禁前から採用活動を始めているのだから、名ばかりのルールはやめちまえ、ということにようやく気付いたのだと思う。願わくば、ルールを設定したことにより、どのようなメリット・デメリットがあったか、をきちんと検証して欲しい*3。