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そんなモヤモヤを感じたり、組織の力に気づいたりしながら、気づけば3年目の年を迎えていた。
ブログ主は、いつまでたっても中試スケールに進めない開発に悩み・苦しみ、その結果、「あ、もっと小スケールで中試相当再現すればええやん・・・」という斬新な着想を得た。小スケールでまずは製造難易度が低いことを証明し、そこから材料評価を進めてもらう、という普通の開発とは順序を逆転させることを思いついたのだった*1。
無事、予算も通り、というかむしろそんなことできるんならとっととやらんかい、と研究所の後押しもいただき、当時のブログ主は久々にやる気に燃えていた。プロセスから設計せねばならず、ブログ主は化学工学の知識が皆無のため、たまたまいたプロセス屋の同期に教えを乞うた。ちなみにこの同期、典型的な韓国人フェイスの持ち主であった。同期曰く、別に難しいことはない、といい、ホワイトボードに式だけ書いて、「こんな感じ」と言い残して去っていった。このキムチ野郎は一生憎もう、と胸に誓った*2。
ついに、小スケールの反応器が完成した。後は完成検査を待つだけ、であった。