社内ゾンビになりかけブログ

日系大手化学メーカーに1X年勤務し、ゾンビ化しつつある人

大手メーカーの結婚事情

f:id:d7ab905ft:20180917101427j:plain

 

 ブログ主は国内大手の化学メーカーに1X年勤務する中堅社員である。既婚で、子供もいる。

 大手メーカーの結婚事情とはどのようなものであろうか。ブログ主の観測範囲内での事例に基づき説明していくので、中国の辛くてうまいピーナッツでも召し上がりながらご覧頂きたい。

 

 ブログ主の勤務先は、以前別の記事でも述べた通り、関東のクソ田舎工業地帯にある研究所である。周囲にも同業種・他業種の研究所、工場が数多く存在する地域にある。地域内の男女比を比較したことはないが、男は地域外・県外から大量に働きに来るのに対し、女の流入は少ないから、恐らく比率は大きく男に偏っているのだと思う。また、地元育ちの女性は、エアロ付きの紫の軽自動車を走らせるきったねえ金髪のタイプなどで、とても有名大学を卒業した社員たちの恋愛対象にはなりそうもない。

 

 このような過酷な環境で、どのように結婚相手を探すのであろうか。ちなみに、ブログ主の勤務先は、給料は悪くない。日本の他の企業の年収情報に疎いが、20代で額面700万はあったと記憶する。さらに手厚い住宅補助があり、加えてクソ田舎にあるためお金を使う先もなく、車に興味がなければ若いうちから金だけは溜まっていく。優秀なATMの生産工場でもあるのだ。

 

 しかし、金はあっても出会いがない。地元で目にするのは前述のちょっとご遠慮仕りたい女性たちであるが、彼女たちとすら、お近づきになるきっかけがないのだ。かかる状況の下、それでもブログ主の会社の専門職社員は体感的には8割以上が結婚できている。その方法を以下に述べていきたい。

 

①学生時代の彼女と結婚する

 これこれ。ブログ主も大学時代の知り合いと結婚したパターンであるので一番手に持ってきたが、実は割合はさほど多くない。いかんせん職場がクソ田舎にあり、そこに来てほしい、一緒にクソぼろい社宅に住んでほしい、将来はクソ田舎に駅までバスで20分の距離に一戸建てを建てようじゃないか、という誘い文句が若い女性には当然ながら響かないのである。ブログ主の周囲で学生時代からの彼女と結婚できた人は1割程度ではなかろうか。

 

②社内の一般職or派遣女性と結婚する

 これは今の40代以上の社員の王道パターンである。2000年ころまでは毎年専門職と同じくらいの一般職が入り、一般職女性の中には女性もある程度いたので、専門職男+一般職女、というカップルが大量に生まれた。また、派遣社員も頻繁な出入りがあった。別記事で登場した鬼課長も、ブログ主の現在の上司も、この結婚パターンである。ちなみにこのパターンでは、一般職女性や派遣女性は地元出身でありクソ田舎に忌避感がないことからあっさり①の誘い文句に乗ってくれる、というのも結婚に至りやすい理由の一つである*1

 

③社内の専門職女性と結婚する

 これはブログ主の世代以降で頻繁にみられるパターンである。メーカーも徐々に女性の採用を増やしており、専門職も事務屋も合わせれば2割程度が女性である。同期同士の結婚か、男が後輩専門職女性と結婚するパターン、いずれかが一般的である。しかし、このパターンはお互いが専門職であり、転勤を伴う異動があるため将来設計をしにくい、という難点がある。また、お互いに仕事が忙しいことに加え、地縁がないことから子供ができても近くに助けてくれる親族がおらず、ハードモードの生活となる。ただし、このパターンは、一気に高額所得世帯にランクアップできる、というメリットがある。このパターンの夫婦がどのような家を買い、どのような車に乗るか、いずれ述べていきたい。

 

④お見合いサービスを使用する

 これもブログ主の世代以降でみられるパターンである。上述の通り、職場のある地域は元々男性比率が高く、社内の女性も全ての専門職男性の結婚相手を充足するのほどの数はいない。そこで利用するのがオーネット、ツヴァイなどのお見合いサービスである。ちなみに、このサービスでのブログ主の会社のマッチング率は非常に高い、と聞く。顔面や性格や年齢に圧倒的ハンディキャップを持った男でもこの手法で結婚し、ブッサイくな嫁子と幸せそうに過ごしている様子を見ると、やはり学歴と就職先というのは重要なのだ、と改めて実感させられる。

 

⑤マッチングアプリを使用する

 これは今の20代若手からよく聞く話で、ブログ主も詳細は知らない。TinderなるFacebook情報を利用したマッチングアプリがあるらしく、それを通じて知り合い、ブログ主の観測範囲内でも実際に結婚に至るものがいる。ブログ主の半老害思考に基づけば、マッチングアプリ=出会い系サイト、と直結してしまい、「いや、それ相手まともな子なの?」とおせっかいを焼きたくなるのだが、若手はキラッキラした目で「Tinderで出会いました!」と恥じる様子もなく宣言してくるので、なんか今の若者たちの間では市民権を得ている方法のようである。正直使い方も、若者のネットリテラシーもよくわかってないので、これくらいにしておく。

 

⑥お見合いをする

 これはいずれの世代でも見られる。今どきお見合い?と思われるかもしれないが、ブログ主がここでいうお見合いは、一般に親戚などから持ち込まれるお見合いとは少し異なっている。ある日、職場の上司から家に遊びに来い、と言われ、純粋な若手社員は上司がコミュニケーションの機会を設定してくれていると勘違いし、ホイホイと家に行ってしまう。すると、家には上司の娘がいて、しばらくすると「さ、後は若い二人に・・・」と言い残して上司とその妻は去って行ってしまうという"気づいたらお見合い"パターンである。上司以外のパターンとしては、職場の一般職ガキ大将系先輩や、よく仕事をお願いする電気設備課の人、など色々であるが、共通しているのは断りにくい関係に乗じて行き遅れた娘を割のいい相手に押し付けようとしている、という点だ。 まことに、父親の愛とは深いものなのだ。ただ、ブログ主の観測範囲では、この結婚を経たカップルの結婚生活が悲惨なものか、というとそうでもなく、むしろ会社と親戚関係になったかのような一体感、使命感を以て仕事に励み、家庭は色々わきまえた嫁が支える、という分業により正のスパイラルが回り、公私ともに充実している人が多いように思う。

 

 以上がブログ主の勤務するクソ田舎にある大手メーカーの典型的結婚パターンである。このパターン以外にも、妻子あり人事課長が派遣の女と不倫再婚など、例外パターンもいくつかあるので、語る機会があれば語っていきたい。

*1:ブログ主の会社は地元の有力企業でもあり、かつ、専門職社員はいずれも高学歴であることから、一般職・派遣女性からするとこの手の結婚は一種の”玉の輿婚”である