社内ゾンビになりかけブログ

日系大手化学メーカーに1X年勤務し、ゾンビ化しつつある人

共働き家庭の日常

 

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 ブログ主は大手化学系メーカー研究所勤務のアラフォー研究者である。既婚で共働きをしており、小1のガッキの親でもある。因みに配偶者も別のメーカーの研究所に勤務している。

 

 ここ最近、周囲でも共働きを選択する家庭が増えてきたように思う。ブログ主の先輩にあたる90年代入社組たちはほぼ全てが専業嫁(パート嫁含む)を保有しているが、ブログ主と同じ00年代入社組からポツポツ共働きを選択する夫婦が増え始め、10年代入社組はブログ主の観測範囲内で100%が共働き夫婦である。

 

 共働き家庭が増えた理由についてブログ主の私見としては、昔は「結婚したら家庭に」系の価値観があったため何となく寿退社または妊娠退社していた層が、「仕事と家庭の両立」系の価値観が市民権を得るにつれ何となく働き続けている、と言ったところだろうと思っている。メディアに取り上げられるのは「ずっと築いてきたキャリアを、結婚なんかで捨てたくない!」みたいなワーキング女戦士みたいな女史だが、そんなやつあんまりいなくて、働けるなら働いておこくらいの感覚じゃなかろうか。ブログ主の家庭もそんな感じである。あと、金はあった方がいいし。

 

 しかし、00年代以降カップルで専業主婦不在の家庭が増えるにつれ、90年代までのオサーンたちと考え方のギャップがキッツイものになってきた。例えば、子供がいる共働き家庭では子供の保育園等への送りか迎えを担当する男性が多いが、90年代オサーンはそんな状況知ったこっちゃないので、特定の曜日の定時以降に「有志の勉強会」と銘打ったオサーンの武勇伝武勇伝武勇でんでんででんでんを拝聴する会を企画してしまったりする。当然、「有志」だし、子供の世話がある社員は不参加を表明するわけだが、後日不参加だった社員の元に「先輩社員が若手のために時間を割いている、このことをよく理解し、有効に活用してください」という不幸のメールが届く仕様になっている。このメールが転送されて若手でプギャられているとも知らずに。

 

 オサーン世代は、自分の一馬力で家族を支え、家を買い、車を買ってきたという自負がある。自負だけならよいのだが、この世代にはその生き方を後輩にも強要し、専業嫁がいる家庭でしか達成不可能な難題を押し付けてきて、達成しなければ阿呆のレッテルを貼ってくるというちょいと困った性質がある。上述の勉強会しかり、地方への宿泊伴う出張しかり。しかし、気をつけないといけないのは共働き世代、特に専門職二馬力の世帯に、昔ながらの「会社から捨てられたら、家族も路頭に迷うぞ!」的な脅しは一切通用しない点だ。特に10年代以降は「海外赴任?会社やめますね^^」くらいのカジュアルさが売りなので、オサーン特有の粘着質な世界観の押しつけは離職率を高めるだけである。

 

 何が言いたいかと言うと、働き方改革を唱えるだけでなく、企業内のポジションやオサーン達の再教育など、もっともっと”考え方”を変えていかないといずれ若者に見向きもされなくなるよ、ということ。実際にブログ主の会社、以前は研究部門は9割宮廷出身者を捕捉していたのだが、最近古臭い体質が学生にまで漏れ伝わってるせいか、採用の際に学生から"逆祈り*1"されることも少なくない。ちょっと待て、材料系の学生ってウチに入らなかったらどこ行ってんの??と言いたくなるが、これも現実。ブログ主は今日も古臭い、かつ実際に臭いオサーン連中と、「amazonの宅配くるんで、今日の飲み会キャンセルします」と宣う若手の間で頭を抱えている。

*1:内々定を出した学生から届く、「第一志望の会社に入社することを決めました。御社の益々のご発展をお祈りいたしております。」というメール