社内ゾンビになりかけブログ

日系大手化学メーカーに1X年勤務し、ゾンビ化しつつある人

大手メーカーと東大卒社員

 ブログ主は大手化学メーカーに勤める研究者である。ブログ主の会社は、世間一般で言う"有名大学"の人間しか入社することができない。以前別の記事で書いたが、ブログ主の会社、特に研究職での採用を目指すなら早慶すら足切り対象となる。この時期に「就活に学歴フィルターは存在するか」という話が沸騰ワードになることがあるが、噴飯もので、今更そんなこと言ってるような学生の通う大学は間違いなくフィルトレイトの対象である。

 

 さて、研究所で働いていると先輩後輩を問わず東大卒に会う機会がある。東大卒にも2種類いて、一つは学部から東大一筋タイプ、もう一つは他大からのロンダリングタイプだが、ブログ主は後者を東大卒と見なさないので、これから語る東大卒はいずれも前者のことである。

 

 ブログ主の卒業した高校は、毎年東大進学するのが2, 3人程度の地方の自称進学校卒だったので、東大生とは殿上人だと思っていた。しかし、会社に入ったら一転、研究所だけで見たら京大、東工大に次ぐ人数で東大卒がおり、希少性が一気に下がってしまった。なんならお前ら勉強しまくったくせに最終的には俺と同じポジションかよ、と若干イラついたりもする。

 

 さて、上述のように周りにわらわら東大卒がいるのだが、彼らは総じて優秀である。よく巷に、東大卒は使えない、みたいな話があるが、それはそいつの周りに堕ちてきたような東大卒がポンコツなだけであり、ブログ主が働く大手メーカーに生息する東大卒はみな一角の人物ばかりである。

 

 ただ、優秀な中にも色々と問題のある人間が存在する。もしこのブログの読者に、今後ブログ主のような大手メーカーに入り、東大卒の社員と触れ合う機会がある人がいれば、ぜひ参考にしてもらうため、東大卒の扱い方を下記しておく。

 

 まず東大扱いの基礎として、彼らのプライドを傷つけてはならない。東大卒の基本的な性質としてプライドが高いことが挙げられる。まあ、日本最高峰の大学出てんだからプライド低かったら困るわな。しかし、バランスのとれた東大卒は、「お前本当に東大か?あ?」とパン食オヤジにディスられても、「あwwwサーセンwww東海大だったかもですwww」くらいのトンチが返せるのだが、たまにアスペ系才能を爆発させて東大に入った激ヤバなヤツもいて、そういうヤツは上記の弄りに対し「は?そうですよ?僕の名前で検索してみればいいんじゃないですか?」とマジギレしてしまう。おーこわ。逆にこういうやつは適当に「いやー、流石だね!」、「賢い人がいると助かるなあ!」と言った"東大"のワードを敢えて使わずに褒めると、逆に揶揄しとることに気づかずニッコニコになるので、楽といえば楽である。

 

 また、東大卒だからといって必ずしも研究開発に適正があるわけではない。東大卒には、ちゃっちゃと適当にやってまとめろや、みたいな感覚的な指示が理解できない御仁がいて、頑張れば1日10件検討ができるところ、すごい丁寧に1日1件を仕上げてきたりするのでブログ主は頭を抱えてしまうことがある。しかし、この辺の阿吽の呼吸が理解できないヤツに色々言っても無駄なので、この手のやつには実験ではなく情報調査を依頼するようにしている。基本東大卒は賢くて負けん気があるので、国内外のソースを網羅した、俺すげえだろ?な報告書が上がってくるのである。しかも、東大卒のいいところはそれをドヤリングしない点にある。東大卒だぜ?当たり前だろ?とクールに決めてくれるのである。

 

 最後に、東大を最も有効に活用しようと思ったら、知識集約型の業務を任せるべきである。腐っても東大、どんな東大卒も一定の水準の”学ぶチカラ”を有している。例えば、昨今どこの部署でも"DX活用"が叫ばれている中、DXがそもそも何なのかを理解しない上司サマが「うちの部署で1件でもいいからDXの活用事例作って」と泣きついてきたとする。この時に頼りになるのが東大卒社員である。翌週には、「よく分からないですけど、独学でpythonで機械学習やってみました・・・」と仕上げてくれるのである。あーもう、最高。

 

 何が言いたいか自分でもよく分からないが、あなたが東大生なら、大手化学メーカーで光る逸材になってみるのもアリかもしれない。